挑戦、失敗、創造。　繰り返しで"モノ”は生まれる

　まだ紙の上の図面でしか表現されていないものを、部品一つ一つから作成していく―。この仕事は、全くの０（ゼロ）、何も無い状態から始め、見たことの無いモノを作るワクワク感や世の中に出ていないものを作る醍醐味を毎度感じることが出来ます。その分、悩む時間も多い訳なのですが。大変達成感がある仕事です。無から有を生み出すということは、知恵と経験が頼りとなります。「文房具は貧乏具」などとも言われ、利益を上げるには斬新なアイデアが何よりも大切なのです。

　社員に対しては、各自に与えられた仕事に関する相談には乗りますが、余り口を出さないようにしています。自分である程度やってみて、自分の力で形にして達成感を味わってもらいたいと思っています。その過程で失敗をしないと何事も身につきません。ここでは大いに失敗してもらいたいのです。見ていて違った方向に向うようなら、その時は正しい方向へ導いてあげるのが私の仕事です。失敗を恐れることはありません。失敗の何が悪いのか―。私自身数多くの失敗を重ねて、今があると考えているからです。

　失敗した原因を見つけ、理解したならばその問題は半ば解決し始めているのではないでしょうか。恐れずに、トライ＆エラーを繰り返しながら成長すれば良い。挑戦することは面倒だし、大変だと思うことが多いでしょう。でも保守的になることなく常に挑戦する心を忘れずに、攻める気持ちを持って仕事に取り組んで欲しいと思います。